互いをよく知る二人の、ポーチでの対話十一行。一方はボタンを縫いつけている。六十語に満たない。隠喩なし、転回なし。犬が糸を見つめている。
BUTTON, PORCH, TUESDAY You sewed a button on in the porch light. Yeah. I didn't want to go inside yet. The dog was watching you. He was watching the thread. It's Tuesday. I know. Your glasses were on the rail. I could see. It was a big button. Come in when you want. I will. I'm almost done.
ボタン、ポーチ、火曜日 ポーチの明かりでボタンを付けていたね。 ああ。まだ中に入りたくなかった。 犬がきみを見ていたよ。 あれは糸を見ていたんだ。 火曜日だよ。 知ってる。 眼鏡が手すりに置いてあった。 見えていたよ。大きいボタンだったから。 入りたくなったら入って。 そうする。もうすぐ終わるから。
十一行、六十語未満。一度だけ、ゆっくり読むこと。
役職とモデルの対応は工房の設定で固定されている。想像を担う役は完成済みのポートフォリオを決して見ない。